| 短歌紹介 |
「静岡県の美しい水と緑」
平成16年8月6日 静岡新聞掲載
大井川水面に映る紅葉を眺める頬に秋風沁みる(本川根町/榎田セツ)
せせらぎに和音奏でる四季の常苔石のぼり沢蟹タクト(浜松市/山崎明弘)
新緑の里山巡る鶯の声冴え冴えと朝を呼びたり(藤枝市/原田綾子)
豊かなる水と緑の地球上オアシスなるや南アルプス(沼津市/広沢千津子/主婦)
故里の河は屈託なく流れ山は緑に我を迎へる(清水町/山本きさ子)
朝な朝な雨戸を繰れば目の下に鉢植えの花吾れにほほえむ(岡部町/金子サト)
天竜の疎水延々送られて三方ケ原の耕地潤す(細江町/山本貞次)
笹ゆらぐ伊久美の川に初夏近し並び競ひて鮎さかのぼる(島田市/中林幸恵/会社役員)
さむらいの登った山とたれかしる富士の山すそ夏きたる(福田町/山内敬三)
清水の奔騰し続く河床に鮎の群れ泳ぐ柿田川愛し(藤枝市/渡辺吉男)
澄みし川水草揺らぎ緑濃く蛍飛び交う自然楽しき(静岡市/鈴木咲枝/主婦)
アルプスを潜りて届く水求め外国航路の巨船寄港す(静岡市/山梨栄一)
雨みんな南アルプス呑み溜めり大井(おーい)天龍ありがとうさま(磐田市/伊藤孝一)
水不足嘆つことなく田植終ふ大井川用水の豊かな水に(大須賀町/田中初枝)
せせらぎに蛍飛交う田園に住みてこころもやさしさ滲む(静岡市/三浦登)
望みもちきょうも旅ゆくこの先にすみし小川に喜びのこえ(吉田町/万年巌)
静岡県(シズオカ)は四つの大河に育くまれ四季折折の影を映しぬ(静岡市/村松小夜子/主婦)
巴川あしの葉しげり風清か川面に映える緑り美し(静岡市/甲賀とし子/会社員)
赤石の山よ天竜の美しき流れ汲みたりこの酒造り(浜北市/竹内オリエ/主婦)
湧水になびく梅花藻柿田川若鮎群れて和むまほろば(裾野市/佐藤力)
太陽の澄んだ光のこぼれ落ち自然あふれる静岡の街(静岡市/梅田明子/主婦)
濃緑(こみどり)の五竜の滝の黄瀬川は富士の裾野に清き流れを(三島市/川口勝)
山岸に河鹿の声の清々し姿見るなし見ぬが花とぞ(春野町/西山憲三/自由業)
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