山肌“染める”シャクナゲ ミズバショウや山野草も“競演” 伊豆・天城

(平成17年4月21日 静岡新聞朝刊掲載)

赤、白、ピンク。色とりどりのシャクナゲの競演=伊豆市湯ケ島の天城グリーンガーデン
 伊豆市湯ケ島の天城グリーンガーデンでシャクナゲが見ごろを迎えた。杉の巨木が立ち並ぶ5400平方メートルの傾斜地に、約1万3000本、500種のシャクナゲが咲き誇り、山肌を赤やピンクに彩っている。
 隣接する昭和の森会館敷地内の道の駅「天城越え」に立ち寄った観光客は、傘をさしながら雨にぬれてみずみずしく咲くシャクナゲに見入っていた。6月中旬ごろの遅咲き種まで楽しめるという。園内ではミズバショウや山野草も咲き、来園者を楽しませている。入場無料。
 昭和の森会館では、大型連休初日の29日からシャクナゲの植木販売や有料の同施設内博物館利用者にお茶とお菓子の接待なども予定している。問い合わせは天城昭和の森会館[電0558(85)1110]へ。

浮島沼舞台に環境教育 「女鹿塚自然の村」基本構想、住民ら市長に説明 沼津

(平成17年4月21日 静岡新聞朝刊掲載)

斎藤市長(右)に基本構想を説明する鈴木会長=市役所
 沼津市原の原新田、一本松、桃里の3自治会が実現を目指している自然環境施設「女鹿塚(めがづか)自然の村」の整備基本構想がまとまり20日、地元自治会で組織する建設推進実行委(鈴木正祥会長)が市役所を訪れて、斎藤衛市長に説明し建設を要望した。構想には浮島沼の豊かな自然を保全した上で、公共の衛生施設との共生や環境教育、青少年健全育成の推進を織り込んだ。
 実行委が計画地としているのは、アクアプラザ(市衛生プラント)や県狩野川西部浄化センターに隣接し、過去に東部運転免許センター建設が予定された約五・八ヘクタール。構想では多目的広場(芝生広場)や富士山を望む展望台、湿地を生かしたビオトープ(生物の生息空間)を設ける。
 国道1号に面した広場には、体験施設となる古い農家や管理事務所を設置する。ここで自然を生かした環境教育、体験施設を利用した歴史・文化の学習や農業実習などを計画している。講義・学習の場として衛生施設の会議室も利用する。
 基本構想は、住民参加による研修会や視察会を重ね、2年がかりでつくり上げた。一方、計画地は運転免許センター建設計画が浮上した段階で農振農用地指定が外れたため、道路に沿って乱開発が心配されるという。
 鈴木会長は「早期に事業化され、実現することを願っている。住民が考案した施設として、自ら管理に当たる仕組みもつくりたい」と期待した。

緑の大切さ、一緒に学ぼうね 新1年生とヒノキの苗を植栽 天竜・横山小

(平成17年4月20日 静岡新聞朝刊掲載)

上級生と一緒に植林に取り組む横山小の新1年生=天竜市横山町
 天竜市立横山小(大場順子校長、75人)は19日、同校近くの山林で林業体験「ウッディタイム」を行った。全校児童が植林を体験し、緑の大切さを学んだ。
 同校は「竜川みどりの少年団」を組織し、年間活動として「ウッディタイム」に取り組んでいる。入団式で大場校長は新1年生13人にワッペンを手渡した。
 植林作業は上級生と下級生がペアとなって行った。森林組合職員の説明を受けた後、枯れ葉や石などを取り除いたうえで穴を掘り、50センチほどのヒノキの苗を植えた。
 少年団隊長の内山顕資君(6年)は「空気をきれいにするなど、森林の役割を勉強したい。1年生に作業の仕方を細かく教えていきます」と決意を述べた。10月には間伐、2月には枝打ちを行う予定。

千葉山ハイクコース沿い ドウダンツツジ見ごろ 島田

(平成17年4月20日 静岡新聞朝刊掲載)

純白のかれんな花を咲かせいているドウダンツツジ =島田市千葉山のどうだん原
 島田市の千葉山ハイキングコースにある通称“どうだん原”に群生しているドウダンツツジが見ごろを迎えている。純白のかれんな花は今週いっぱい楽しめそうだ。
 どうだん原は千葉地区の「スカイペンション・どうだん」から歩いて約15分の距離にあり、この付近一帯には8000本以上が自生しているといわれる。スカイペンションによると今年の開花は例年よりも1週間ほど遅く、10日ごろから咲き始めたという。
 ドウダンツツジは高さ1―5メートルで、枝の先に直径5ミリほどのスズランに似た花を咲かせる。19日現在は8分咲きで、市内外からの行楽客やハイカーなどの目を楽しませている。

蛍ショー楽しみに 袋井・山名小 ビオトープに幼虫放流

(平成17年4月19日 静岡新聞朝刊掲載)

ゲンジボタルの幼虫を放流する児童=袋井市春岡の山名小
 袋井市春岡の市立山名小(前嶋康枝校長)の5年生82人がこのほど、校内の中庭にあるビオトープにゲンジボタルの幼虫約150匹を放流した。
 蛍の飛び交うビオトープを目指し、今年初めて行った。幼虫は児童の祖父である夏目義男さん(上町)が育てた。児童らは、人材ボランティアに手伝ってもらいながら大事そうに幼虫を放流していた。  幼虫の体長は2、3センチ。約1カ月後には、半数から70%が成虫になる見込み。今後は、幼虫の観察を進めながら、成虫になるのを見守る。

住民有志が岩倉山の公園整備 相良 協力の輪300人、10年計画で推進

(平成17年4月19日 静岡新聞朝刊掲載)

町内を一望できる山頂に桜の苗木を植える家族連れ=相良町の岩倉山
 相良町菅山地区の住民有志でつくる「楽遊会」(榑林茂男会長)が、地元の西山寺や随林寺の裏手にある岩倉山(110メートル)で公園整備を進めている。「住民の手で子供から大人までが交流できる場をつくろう」(榑林会長)と1年前から始まった取り組み。山頂の雑木の伐採、桜の植樹など活動のすべては行政の力を借りずに、住民がボランティアで行っている。
 同山は町内で最も高い山で、山頂では町中心部や周辺の茶園、駿河湾を一望できる。かつては桜の名所としても知られたという。この山の土地約5万平方メートルを地権者から10年間無償で借りた同会は、農閑期を利用して昨秋から本格的に公園整備に着手。協力の輪は地区住民のほか、同地区出身の町外在住者にも広がり、整備作業への参加や活動資金の賛助の形で約300人が会員として公園づくりにかかわっている。
 このほど行われた整備作業では、地元の家族連れなど約70人が山頂に桜の苗木を植えたほか、山腹に自生するタケノコの収穫を楽しんだ。また、町立相良中の生徒が同山の伐採木を利用して造ったベンチが山頂に設置された。「桜を主体に、四季の自然が楽しめる公園になれば」と榑林会長。  今後は、山頂への遊歩道やビオトープの整備をはじめ、山の雑木や竹林を生かしたシイタケ栽培や炭焼き体験の場をつくる―など「参加者のさまざまなアイデアを反映させた公園を、十年計画で皆とつくり上げていきたい」としている。

掛川城、アジサイで彩り 郷土愛好会が新市誕生を祝い80本植栽 市民も苗を寄贈し協力

(平成17年4月16日 静岡新聞朝刊掲載)

天守閣東側にアジサイの苗を植える掛川郷土愛好会のメンバー=掛川城内
 掛川郷土愛好会(宇野ヒサ江代表)は15日、新市誕生の記念にと、掛川城天守閣の東側にアジサイを植栽した。
 宇野さんによると、同所にはさまざまな種類の桜が植えられていたが、降雨量が多かった一昨年秋、水はけが悪かったことも手伝って根が枯れてしまう事態が発生。「アジサイならもってこいの環境」と考え、合併新市の誕生を祝う意味でもと、広報紙などを通じて市民に苗の寄贈を呼び掛けた。
 市民から100本以上の善意の協力申し出が寄せられ、このうち日坂地区と旧大須賀町の市民から贈られた計80本の苗を、愛好会の会員が13、15の2日間で植栽した。
 宇野さんは「1人1株をと思っていたが、こんなに集まってありがたい」と喜ぶ。一部は今年のシーズンにも開花が見込まれ、掛川城を訪れる行楽客の目を楽しませてくれそうだ。

木「ハナミズキ」 花「タチアオイ」 鳥「カワセミ」−政令市・静岡の“顔”決定 市歌は伊東さん(清水区)ら作詞

(平成17年4月14日 静岡新聞朝刊掲載)

花「タチアオイ」
木「ハナミズキ」
鳥「カワセミ」
 政令指定都市に移行した静岡市は13日、新しい市の花を「タチアオイ」、木を「ハナミズキ」、鳥を「カワセミ」と決め、新たな市歌「わたしの街 静岡」を発表した。
 市は旧静岡、清水市の合併前に両市が定めていた花・木・鳥を含め、それぞれに7つずつの候補を挙げ、市民アンケートによって最も人気の高かったものに決めた。
 タチアオイは旧静岡市の花で、背丈は3メートルにもなり、初夏には赤、ピンク、黄、白などの花を咲かせる。ハナミズキは旧清水市の花木で、大正時代に米国から贈られた日米親善の木としても知られる。同時期に米国へ日本から贈ったサクラの苗は興津の果樹園研究所で栽培されたため、ハナミズキは市ゆかりの樹木となっている。カワセミは翼がひすい色の美しい鳥で、安倍川、興津川などで姿が見られる。
 市歌の詞は市民から寄せられた241点の中で最優秀賞に輝いた伊東真代さん(清水区江尻台町)の作品を中心に、シンガー・ソングライターの小椋佳さんが補作詞、作曲した。
 「この街に生まれてよかった」との出だしで始まる伸びやかな曲で、市は劇団四季などのミュージカルで活躍する伊東恵里さんの歌唱でCDを制作した。希望する個人、団体への貸し出しも受け付ける。

野鳥観察で自然満喫 児童ら双眼鏡を手に 蒲原

(平成17年4月12日 静岡新聞朝刊掲載)

双眼鏡で野鳥の姿を追う子供たち=蒲原町小金の中尾羽根自然公園
 蒲原町小金の中尾羽根自然公園で10日、同町のNPO法人「自然公園づくりの会」(稲葉穣会長)主催の「四季の野鳥観察会」が開かれた。町内の小学生ら約30人が集まり、春を感じながら野鳥のさえずりを楽しんだ。
 同NPOの会員で、日本野鳥の会のメンバーでもある折原健さん(44)=同町新栄=が講師を務めた。子供たちは双眼鏡と野鳥図鑑を持って、自然公園の周囲を散策しながら、森の中から聞こえるヒヨドリやメジロなどの鳴き声、姿を観察した。
 参加した蒲原西小6年の山道ひかるさん(11)=同町中=は「木の葉に隠れている野鳥の姿はあまり見えなかったが、たくさんの種類の鳴き声は聞けた」と笑顔で話していた。
 同会では年4回開いている野鳥観察会などを通じ、子供たちに身近な自然の大切さを呼び掛けている。

環境4目標を提示 裾野市が基本計画まとめる

(平成17年4月10日 静岡新聞朝刊掲載)

策定された「裾野市環境基本計画」
 裾野市はこのほど、市の環境施策や市民、事業者などの取り組みなどをまとめた「市環境基本計画」を策定した。平成14年に制定した市環境基本条例に基づき、環境市民会議が有識者らの環境審議会と市当局の策定委員会の意見を参考に取りまとめた。
 計画は自然、生活、快適、地球の四つの「環境」が対象。「環境の現状」としてまず、人口・世帯数の増加、農地や人工林の管理問題、生活排水による河川水質汚濁、主に家庭ごみの収集量の増加などを挙げた。
 その上で「富士山のふもと 森・水・文化をはぐくむ すその」を「望ましい環境像」とし、4つの環境目標を提示。目標別に市、市民・滞在者、事業者が取り組むべきことを具体的に記載している。東西、深良、富岡、須山の各地域別に、実情に合わせた環境づくりの方針を示したのも特徴。
 計画の期間は本年度から26年度までの10年間で、5年ごとに見直す。

色彩豊か、チューリップ2万6千株 17日まで県営吉田公園まつり

(平成17年4月10日 静岡新聞朝刊掲載)

見ごろを迎えた40種2万6千株のチューリップを観賞する家族連れ=吉田町川尻の県営吉田公園
 吉田町川尻の県営吉田公園で9日、「チューリップまつり」が始まった。浜名湖花博会場に「オランダ庭園」を出展していたオランダ球根生産者協会と同国国際球根協会から県に贈られ、昨年11月末に園内の芝生広場に植栽された友好のチューリップ球根2万6000個が見事に開花し、見ごろを迎えている。17日まで。
 芝生広場の両側の花壇に植えられた四十種に及ぶチューリップは現在、約8割が開花。花壇を赤やピンク、白、紫、黄などさまざまな色のグラデーションに演出している。好天に恵まれた初日は多くの家族連れなどが来園し、弁当を広げながら花々を観賞したり、熱心に写真を撮る姿が見られた。
 園内の事務棟ホールでは、各品種のチューリップの開花状況が一目で分かるパネルや、国内有数の球根産地・富山県を紹介するパネルなども併せて展示している。

花も春“満喫” 南国情緒のテロピア 河津

(平成17年4月9日 静岡新聞朝刊掲載)

浜松土木事務所の担当者の説明を受けながら湖を視察する研究者ら=浜松市入野町の佐鳴湖畔
 河津町見高のヤマモトフラワー(山本久男社長)が運営する「テロピアの咲く丘」で今年も、オーストラリア原産のテロピアが咲き始めた。
 テロピアは、赤いガクの内側に、円錐形をした花が現れるのが特徴。同園は約3000平方メートルの敷地内に、国内最大規模という約3000株を栽培。室内装飾用として首都圏へ出荷するとともに、観光園として来場者を受け入れている。
 山本さん(52)は「開花は例年より5日ほど遅い。来週から5月上旬が見ごろ」と話す。入園料は中学生以上400円。問い合わせはヤマモトフラワー[電090(7680)7816]へ。

色とりどりしだれ花桃 伊東

(平成17年4月9日 静岡新聞朝刊掲載)

見ごろを迎えた「しだれ花桃」
=伊東市の日吉農園
 伊東市富戸の日吉農園=日吉宇平さん(88)経営=で、「しだれ花桃」が見ごろを迎えた。1本の木に紅白の花を同時に付けた珍種など、色とりどりの枝が柳のように垂れ下がり、行楽客らの目を楽しませている。
 「しだれ花桃」は日吉さんが25年以上前から、改良を重ねてきた労作。園内には“花笠”のように直径3―4センチほどの花を付けた約2000本が咲き誇っている。例年より開花は遅く、8日現在、五分咲き。20日ごろまで楽しめるという。入場無料。問い合わせは伊東観光協会[電0557(37)6105]へ。

北遠に“春の使者” カタクリ、次々開花 水窪

(平成17年4月8日 静岡新聞朝刊掲載)

紫色が愛らしいカタクリ
=水窪町の「カタクリの里」
 水窪町西浦地区の「カタクリの里」でカタクリの花が次々に咲き始め、今週末には満開を迎えそうだ。  同所は県内でも有数のカタクリの群生地で、約4万株が自生している。周辺では10日前に積雪を観測するなど寒さが残り、例年になく開花が遅かったが、ここ数日の暖かな天候に誘われてようやく“春の使者”が淡い紫色をあちこちに見せ始めている。
 五分咲きだった6日には、早くも数人の山野草ファンがカメラ片手に訪れた。
 カタクリはユリ科の多年草。同所ではこれから2週間ほどは楽しめるという。また、地元の主婦らが飲み物などの出店を出していて、花見気分も味わえる。

浜松の佐鳴湖浄化し「快適空間」 県のプロジェクト始動 研究者ら湖畔を視察

(平成17年4月8日 静岡新聞朝刊掲載)

浜松土木事務所の担当者の説明を受けながら湖を視察する研究者ら=浜松市入野町の佐鳴湖畔
 環境省の全国湖沼COD(化学的酸素要求量)高濃度水域調査で3年連続全国ワースト1となっている浜松市の佐鳴湖の浄化に向けた県の新しいプロジェクトが本年度から始まり、7日、大学や県などの研究者が顔合わせを兼ね、同湖畔を実地踏査した。

 「快適空間“佐鳴湖”の創造」と題したプロジェクトは、県政の懸案課題に対して研究者の力を集結する「戦略課題研究」の第一弾。土木、生物学、化学など各分野の研究者に環境浄化のための研究を進めてもらい、そこで得た知見を基に総合的な対策を推進する。最終的には水質改善にとどまらず、湖周辺に「快適空間」の創出を目指すという。
 ワースト1脱却に向けて専門家やNPOが提出した研究計画を県で検討し、実施する研究を5月下旬ごろまでに決定する。採択した研究は県の委託研究と位置付ける。研究実施者は来年3月に平成17年度分の実績を報告する。研究期間は最長3年をめどとし、県は完了した研究の成果を基に具体的な環境保全事業を立ち上げ、実施していくという。
 踏査に参加したのは静岡大、東海大、県立大、静岡文化芸術大など大学と、環境衛生科学研究所、農業試験場など県の試験研究機関の研究者ら約50人。県浜松土木事務所の担当者らの説明を受けながら徒歩や車で湖畔を巡り、護岸や流入流出する河川、植生、親水設備の様子を確かめた。
 プロジェクト事務局の県研究政策スタッフは「佐鳴湖では既に県、浜松市、NPOなどが浄化策を展開している。これら取り組みと本年度開始する研究を合わせることで、浄化を一層促進したい」と話している。

伊豆・天城山にブナの苗を植樹 「川を守るには山から」 狩野川漁協「釣漁会」

(平成17年4月7日 静岡新聞朝刊掲載)

山の斜面で行われたブナの植樹活動=伊豆市の天城山系
 狩野川漁協の組合員らで組織する「天城釣漁会」はこのほど、伊豆市内でブナの植樹活動に取り組んだ。
 会員24人が同市上船原の天城山系の海抜約600メートルの斜面に、ブナの苗木50本を植えた。シカに食べられないよう、苗木は1本ずつビニール製の覆いで囲った。
 近年、天城山系の山の保水力低下が懸念されていることから、同会は3年前から広葉樹のブナの植樹を続けている。会員は「山に保水力がないと、雨がすぐに川に流れて大水になってしまう。美しい川を守るにはまず山からです」と治山対策の重要性を語った。

目指せ佐鳴湖の水質浄化 「市民がもっと愛情を」 浜松でシンポ 長期的視点を強調

(平成17年4月3日 静岡新聞朝刊掲載)

佐鳴湖の水質浄化について講演や意見交換を行ったシンポジウム=浜松市板屋町のアクトシティ浜松コングレスセンター
 環境省の全国湖沼COD(化学的酸素要求量)高濃度水域調査で3年連続全国ワースト1となった浜松市の佐鳴湖の水質浄化を目指すシンポジウム「佐鳴湖」(公園を愛する会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が2日、同市板屋町のアクトシティ浜松コングレスセンターで開かれた。
 湖沼シンポなどで佐鳴湖浄化について提言を行ってきた藤原一絵横浜国大教授と本橋敬之助前千葉県水質保全室長が最初に講演した。藤原教授は佐鳴湖の水質浄化と陸上緑化の総合的施策を求め、本橋氏は下流域にある汚濁発生源の根本的解決を指摘した上で、「もっと市民が佐鳴湖に愛情を持ってもいいのでは」と市民の協力を呼び掛けた。  講演後は清川紘二事務局長をコーディネーターに藤原、本橋の両氏が参加者の質問に答えながら浄化の方向性について意見交換した。
 現状の課題について、本橋氏は「佐鳴湖は水の滞留時間が長く、アオコが多量に発生してしまう」などと指摘し、「一時的な浄化でなく、明日あさっての対策が必要」と長期的視点を強調した。藤原氏も「ヨシやアシもきちんと手入れすれば効果がある」と水生植物の活用を訴えた。


ページのトップへ