「動脈硬化」の危険因子といえば高コレステロール血症が知られていますが、最近の研究では、肥満(特に内臓脂肪の蓄積)が原因で生活習慣病が引き起こされ、より「動脈硬化」になりやすいことがわかってきました。そのキーワードとなるのが『メタボリックシンドローム』(複合型リスク症候群)で、最近注目されてきた疾患です。
メタボリックシンドロームの判断基準

『メタボリックシンドローム』の人は、動脈硬化の危険因子である肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症を併せ持っていることがあります。これらは「死の四重奏」の異名があるように、併せ持つと心筋梗塞や脳梗塞などの発症危険が一気に高まります。最近の研究で、これら危険因子の重複により動脈硬化のリスクが最大31倍も高くなったという報告があります。
 たとえ異常の程度は軽くても、複数の危険因子を併せ持つケースでは動脈硬化が起きやすいと言えます。
 メタボリックシンドロームは高カロリー・高脂肪食の摂り過ぎと運動不足などの生活習慣が密接に関係しています。日ごろから規則正しい食事と適切なカロリー摂取を心がけ、こまめに体を動かすなど肥満防止に努めましょう。
メタボリックシンドローム予防の10か条
  • 現在の内臓脂肪量を知り、適正体重を維持する(BMI25以下)
  • 野菜、乳製品、豆類などをしっかり食べ、バランスのとれた食事をする
  • 規則正しい食事をし、朝食を抜いたり、寝る直前に食事をしない
  • 脂肪の摂り過ぎに気をつける
  • 塩辛い味つけは避ける
  • ジュースやお菓子など、糖分の多い食品を食べ過ぎない
  • ウォーキングや体操、水泳など、毎日適度な運動を続ける
  • 睡眠、休養は十分にとる
  • たばこは百害あって一利なし。思い切って禁煙を
  • お酒はほどほどに。週に2回は休肝日をもうけましょう